WORK

「文学を歩く。」

 文字の森「銀河鉄道の夜」

 後日談。

 後日談。

文字の森「銀河鉄道の夜」のカケラたちをご紹介します。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

美しくもどこか曇った世界観を持つ作品。青空文庫から引用させていただいた。 宮沢賢治の作品は造語や普段使わないような漢字、送り仮名が多くあり、詩的である。 第5節は長さが適当だったのと、会話文がなかったことから選んだ。

 紙 -PAPER-

NTラシャ ライトブルー

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は何色か。想像したのは薄ぼんやりとして、少し青みがかった、仄かに光る世界。背景は黒。 そこに文字を浮かせるために薄いグレーを探していた。 当初いろんな紙屋さんを回ったけれど、結局NTラシャに落ち着き、色も光の加減で白っぽくも灰色っぽくもみえるライトブルーになった。

NTラシャ 濃あい

『銀河鉄道の夜』の第五節「天気輪の柱」には色彩表現や、それらを彷彿とさせる描写が多い。 文学の中を歩けるようにする以上、それらをちゃんと表現してあげたかった。 黒さを表すのに使ったのが濃あいである。 暗がりで完全に消えてしまわない、やや明るい青みの黒さということで採用。

ニューカラーR きんいろ

節タイトル「天気輪の柱」は当該節中に二回しか出てこない。 星の表現に同じニューカラーRぎんいろを使用することが決まっていたので、タイトルは色を変えることにした。

ニューカラーR ぎんいろ

色の表現と同じく、多く出てくるのが天体に関する表現である。 天の川、琴の星、星あかり、大熊星など…。 NTラシャライトブルーに色味が近く、テカらず、光るが主張が大人しいので採用。

ファーストヴィンテージ ターコイズ

「青」を表現するために使用。 鈍く光る細かい金色の繊維が入っていて、光の加減で浅葱色のようにみえるのが、草や虫の表現としてよく似合っている。

マーメイド 赤

列車の窓のあかりを表現。穏やかな波のようなフェルトマークが温かみがある。

サン -FONT-

「燦々」を名前に冠したフォントである。提供元はタイプバンク。 ゴシック体でありながら、行書体の筆の運びを残したカリグラフィー風の書体である。 伸び伸びとした手書きの柔らかさが特徴。文章ではなく、単語単語で見ても美しい。ウェイトはM。

カッティングマシン

brotherから出ている家庭用カッティングマシンのハイエンドモデル「ScanNCut CM650W」。 SVGデータをカットするだけでなく、スキャンしてそのままカットすることもできる。 A3サイズ程度なら切れてしまう。紙のほか布やプラスチックシートやステッカーも切れる。 何より、工程が面白い。刃があっちこっちさまよいながら出来上がっていく様子は4時間くらいなら見ていられる。

Fab Cafe Tokyo

渋谷・道玄坂にあるものづくりカフェ。 おしゃれな店内でおしゃれなご飯やドリンクを楽しみつつ、3Dプリンターやレーザーカッターなど、個人では用意しにくい機材を利用することができる。 都内には他にもいくつか同様のサービスのカフェがあるけれど、このカフェはアクセス的にもサービスの料金的にも秀でている。 ここでカッティングマシンをお借りした。機材の扱いを教えてくれる店員さんとは顔見知りになった。その節はご丁寧にありがとうございました。

東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア1F

 https://fabcafe.com/tokyo/

東急ハンズ 渋谷店

東急ハンズは都内に10店舗あり(ハンズビーを含めると20店舗ほどある)、そのうち大型店は新宿・渋谷・池袋のみである。 意外と少ない。そして店員さんいわく、数ある東急ハンズの中で最も紙の取り扱いが多いのが渋谷店である。 紙の裁断もやってくれる。建物の造りが独特で、入った入口から出られたことがない。

東京都渋谷区宇田川町12-18

 https://shibuya.tokyu-hands.co.jp/

 リアルフォトフレーム

 ギャラリー

 ギャラリー

 最高峰学府

 後日談。

 後日談。

日本の最高学府といえば多くの人は知っているだろうが、最高「峰」学府となると、案外知らないのではないだろうか。 調べたところ、農学部伊那キャンパスの標高が773mで国立大学一位となっている。 私大を含めると和歌山県高野山大学の820mが標高一位である。 残念ながら銀嶺祭は松本キャンパスで行われるので、最高峰ではないが、そこはご愛嬌。 それでも、キャンパス内で最も高い位置に設置させていただいた。

ラグランパンチ UB -FONT-

強烈な個性を感じさせながらも視認性が高いフォント。提供元はFontworks。 「パンチ」とは白抜きの穴のこと。最高峰学府はこれを元に若干加工して作られている。 アニメ「キルラキル」の特徴的な文字表現にも使用された。

ダイソー

言わずと知れた100円ショップ界の王である。 最近はseriaが人気だが、seriaはデザイン重視で、実用性やコストパフォーマンス、商品の豊富さはやはり王者にはかなわない(偏見)。 松本周辺~安曇野のダイソーはだいたい回り尽くし、「最高峰学府」用の発泡スチロール板「カラーボード」を根こそぎ頂いた。 ちなみに大きいサイズのカラーボードは、5色セットで入荷するので、1色のみ大量に欲しい場合は注意が必要だ。 素材の他、発泡スチロールカッター、ダイヤモンド電動やすり、グルーガンなど、工具類もお世話になった。 とくにデザインナイフは非常に切れ味が良く、人肉も切れる。替刃も販売されていて、イチオシである。

 「Schöpfer」

 Circle Identity

 Circle Identity

SchöpferではいっちょまえにCI(Circle Identity)を作っていた。 ご存知のとおり、CIは(Corporate Identity)の略称であり、企業が自社の理念や特性を社会に共有し、企業内外に統一したイメージを作ることでより良い会社を作る戦略である。 せっかく同じCから始まるのだし、ロゴやら名称やらコンセプトも必要だろう、ということで見よう見まねで形を作った。

コンセプト、目的、そして在りかた

端的に言ってしまえば、「世界はもっとおもしろい」である。 大学生活をつまらない、退屈だと感じ、かつ、それを「田舎の国立大学だから」と環境のせいにしている学生は数多くいる。 この先何事も人のせいにして何一つ反省せずに生きていくのだろうな。 「おもしろい」の基準は人それぞれだが、世界は捉え方一つで全く違うものになれるし、驚きというのはあちらこちらに潜んでいる。 それを知れるか、見つけられるか、ただそれだけなのだ。Schöpferはそれをより多くの人に気づいてもらうための組織である。

Schöpferの由来

「なんかすごいどうでもいい名前がいい」「○○社ってやつ気に入ってる」「ドイツ語の『創作』って単語の発音と字面が可愛い」 という3点からドイツ語で「創造社」を意味する「Schöpfer」となった。 あとで知ったことだが、活版印刷技術の発明者、ヨハネス・グーテンベルクはドイツ人だった。

ロゴ

ロゴは今後の創作を邪魔しないよう、シンプルなものにした。単純な直線と円のみで構成されている。 円も原則1:2:3の大中小3つの大きさになっている。eは詰まって見えるので、大きめにした。 文字はリズムを感じさせるようにしたつもりだ。罫線を引くと五線譜上の音符かのようである。中央のöは驚いた顔に見える。 線先は当初スッパリ切ってしまう予定だったのだが、フェルトペンのような丸みがあったほうが温かみが出るのではないかと思い、デザイナーが勝手に変更した。

そのほかVisual Identity

WEBデザインや名刺、看板などに使ったのは波をイメージした曲線である。 グラデーションは青と緑のどちらにもみえる色合いである。カラーコードは#5cc2d9、# 5bc0c0、# 4fbaa1、# 4cb88b、# 4ab88f。 ロゴを泡に見立てている。波もまたそのときどきによって形が変わるもので不定形であること、どのようなものにもマッチしやすいことから選ばれた。